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Posts Tagged ‘肝障害’

米国糖尿病学会が行わたというニュースレターを受け取り、またまたため息をついてしまいました。先日行われた日本糖尿病学会でも注目を浴びた新しいインスリン製剤である「デグルデク」の大規模調査がアメリカでも行われたというデータを見てみた。

 

インスリンデグルデクはインスリングラルギンより低血糖リスクが低い

1型糖尿病を対象としたものが2試験、2型糖尿病を対象としたものが5試験で、試験期間は26週間あるいは52週間。本メタ解析の対象となった患者はデグルデク群が2899例、グラルギン群が1431例で、そのうち1型糖尿病患者はデグルデク群637例、グラルギン群 321例、2型糖尿病患者はそれぞれ2262例、1110例。さらに、2型糖尿病患者のうちインスリン治療を受けたことがない患者はそれぞれ1290例、 632例。インスリン治療を受けたことがない2型糖尿病患者における発現頻度については、確定低血糖がデグルデク群はグラルギン群より17%有意に低かった。同様に、夜間確定低血糖は36%、重度の低血糖は86%それぞれ有意に低かった。すべての2型糖尿病患者で発現頻度を見ると、デグルデク群の方が確定低血糖は17%、夜間確定低血糖は32%それぞれ有意に低かったが、重度の低血糖は有意差がなかった。維持期間においては、確定低血糖は25%、夜間確定低血糖は38%とより発現率が下がり、いずれも有意な差があった。1型と2型の糖尿病患者を合わせた本メタ解析の全患者における発現率を見ると、確定低血糖は9%、夜間確定低血糖は26%、いずれもデグルデク群で有意に低下していたが、重度の低血糖は有意差がなかった。

 

デグルデク発売、待ち遠しいです。獣医学領域でも使用出来れば、かなりオーナーさんの負担も減るると思います。どこかの大学で大規模調査の指揮をとってくれないかな。

 

また、こんなのもありました。

肝硬変合併の糖尿病患者における血糖コントロールはリラグルチドが優れる

インスリン療法を行った肝硬変合併糖尿病患者7例に対して、リラグルチド(0.6mg、1日1回投与)とエキセナチド(5μg、 1日2回投与)をそれぞれ2日間ずつクロスオーバーにて投与し、CGMによる血糖測定を行った。血糖の変動パターンを見ると、リラグルチドの場合はインスリン治療で得られる血糖パターンと類似しており、朝食後に高めのピーク、日中および夕方にやや小さいピークが認められた。一方、エキセナチドの場合は昼食後と深夜帯に大きなピークを有するパターンを示した。血糖値の曲線下面積(AUC)を算出すると、全日(24時間)はリラグルチドが4176.7±1146.8mg/dL*hr、エキセナチドが4652.9±1621.6mg/dL*hrと、リラグルチドの方が有意に低かった(P<0.05)。肝硬変合併糖尿病患者において、ヒトGLP-1アナログ製剤のリラグルチドはエキセナチドに比べ、より良好な血糖コントロールをもたらすことが分かった。

 

リラグルチドを肝硬変併発の糖尿病にかぁ・・・発想は無かった。反省。猛勉強しなくては。猫の肝障害併発からの糖尿病の血糖コントロールに、もしかしたら効果的なのかもしれませんね。ただしインスリン抵抗性からインスリンが枯渇する病態スピードが早いのが猫の特徴でもあるので、かなり意識して診断しなければ難しい臨床研究になりそう。

 

【ひとりごと】今年度発表する学会は3つ

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