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Posts Tagged ‘獣医学’

久しぶりにこのネタで記事書きます。

 

専門医の在り方に関する検討会

 

この検討会、厚生労働省で昨年の10月から開始され、先日7回目の検討会が開かれました。そのレポートを毎回読んでいるが、最近ホットな話題といえば「総合医・家庭医」という新たな専門医制度の制定です。ですが、これを新たに設置するためには、しっかり整備し直さなければいけないのが、現在の専門医制度と言われています。問題だらけというより、それぞれの学会がそれぞれ独自の専門医制度を作り過ぎてしまったということが指摘されています。詳しくは、こちらのブログ記事を読んで頂きたい(専門医の在り方に関する検討会)。第1回目は、この諸諸問題について触れられています。また第2回目の検討会では、専門医制度を設置する学会の在り方について話し合われています(専門医認定は学会ではなく新設の第三者機関で)。

 

そしてしばらく間はあきましたが、第7回目は、具体的に専門医制度を改正していくのかが話し合われ、専門医を取得するためには「二段階」の制度をひくという仕組みです。つまり、18の診療領域を基本領域として、その専門医を取得した上でサブスペシャリティの専門医を取得する仕組みが提言され、さらに、「総合医」あるいは「総合診療医」を、既存の基本領域に追加すべきだとしています。これは画期的です。

 

こうした背景には、ここ10〜15年でかなり改革が行われた医学分野の成果であるだろうかと思います。2001年にモデル・コア・カリキュラムが導入されて以降、(1)大講堂ではなく、少人数のチュートリアル教育の普及、(2)臨床実習は、見学型から診療参加型に変化、(3)カリキュラムの改変など、医学教育の改革が進んできたという経緯があります。また、2023年には、米国のECFMG (Education Commission for Foreign Medical Graduates)の受験資格は、WFME(World Federation for Medical Education)またはLCME(Liaison Committee on Medical Education)の認証を受けた医学部卒業が要件となると言われています(WFMEでは、医学教育カリキュラムの3分の1以上が臨床実習であることが基準のため、さらに臨床実習の充実を進めることが求められるとした。)。このように、医学領域における教育は、常に新しいモノに変化し続けている。これが、改革の成果だということだと思います。

 

僕らがいる獣医学領域の変革はいつやってくるのでしょうか・・・

 

【ひとりごと】自分のサンクチュアリをさがそう

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先ほど、本日最後の血糖値測定をし、たった今帰宅しました。

 

数日前から、糖尿病発症をしたニャンコをお預かりをして、治療を開始しております。単純に治療をすれば良いというものではなく、状態によりけりですが治療の先のことも考えていかなければなりません。なぜなら、ずっと病院にいるわけにもいかないので、お家で血糖値のコントロールが出来るようになるためにも、入院中のニャンコの血糖値のコントロールはものすごく重要なのです。

 

今回のニャンコにだけ限った話ではありませんが、動物の世界でも糖尿病は存在します。そのなかでも、ニャンコの糖尿病は、ものすごく難しいのです。理由は少し専門的になるので、さぁ〜と流して頂ければいいのですが、脱水があるのか?ないのか?体重は減ってきているのか?維持なのか?食欲があるのか?ないのか?体内の脂肪は肝臓にいってしまっているのか?いっていないのか?黄疸はあるのか?ないのか?電解質は大丈夫なのか?大丈夫じゃないのか?リンは?カリウムは?カルシウムは?インスリンの量は合っているのか?違うのか?・・・・・・・・・などなど・・・・・・・・・挙げだしたらキリがありません。また簡単に言ってしまえば、ニャンコの糖尿病は、ヒトの糖尿病に似ています。つまり、生活習慣から発症するケースが圧倒的に多いと言っておきましょうか、確率的にはそう言われております(Evidenceあります)。

 

以前、ここで書いたブログ「糖尿病を専門として治療し続けて思うこと」でも述べましたが、糖尿病治療というものは、「家族会議みたいなもんだということ」です。こう言う理由ですが、基本的に僕ら獣医師は糖尿病の治療はしません。治療は基本、お家で行うものです(インスリンを注射するという意味で)。ですので、適切な治療方針を立てて、飼い主さんに教授していかなければいけないということなのです。繰り返しになりますが、特にニャンコの場合、生活習慣が関係してくる場合が多いので、前のブログでも「相手の家庭に土足で入っていくようなきめの細かいやり取りも、糖尿病治療には必要」と表現させて頂いたわけですね。

 

先述しましたが、ニャンコの糖尿病は、様々な要因が関係してきて発症したり、血糖値のコントロールを不良にさせたりします。ですので、こればっかりは経験も大事ですが、知識がモノをいいます。詳しく言えば、基本中の基本を知っておかなければ痛い目に遭う場合もあるのですよね。あとは、コミュニケーション能力です。これは飼い主さんをお相手する場合に発揮されますが、繰り返しになるのですが、基本、治療はお家で行っていきますので、わかりやすく説明しなければいけません。

 

糖尿病の治療は、ニャンコでもワンコでも、ほぼ全員がオーダーメイドの治療方針になります。ですので、商業誌に書かれているような非常に定性的な情報を鵜呑みにすると危ないといいいますが、痛い目に遭うのです。こんだけいろいろ垂れている糖尿病研究者の僕ですが、未だに分からないこともたくさんあります。変な話、新規の糖尿病のニャンコに出会う度に、それを思い、痛感するのです。またプライドもあります。なので、さらに勉強するのですよね。本当に、鍛えられますよ。頑張らなくては。

 

【ひとりごと】今回のニャンコは治せるので治します。

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とある獣医学生の話をします。

 

とある獣医学生はいろいろ今までに獣医学生として、自分が身を置く業界のことを調べてきていたそうな・・・

 

さらに、調べれば調べるだけ、この業界に対する「不満」や「不安」が芽生えてきたそうな・・・

 

そして、その獣医学生は、「この業界に一石を投じてやろう!」と思ったそうな・・・

 

そんな獣医学生の話である。。。

 

その獣医学生と話をしました。話をするや否や、彼が言っていることが全く理解できませんでした。少なくとも、この業界に身を置く人間として、知っていることは何気に多くあるはずの僕が、全く理解できませんでした。その理由は、僕が無知だったというのではなく、彼が言っていることが、ものすごく「わかりにくかった」だけなのでした。そこで、僕は一喝しました。「わかりにくい」と・・・。

 

僕は昔から大事にしてきていることがあります。それは徹底とした「わかりやすさ」です(日本獣医学雑誌掲載記事「わかりやすいカタチ」以下参照)。これは本当に大事です。なぜなら、可能性が無限大に拡がる、ということを僕自身が知っているからです。それを実証してきた経験が僕にはあります。なので、間違いありません。もちろん、始めから、上手くいくことなど、まずあり得ません。なので、その獣医学生に言いました。「今、自分が一番身近で手を動かしていることを、徹底的に学びなさい」と。つまり、獣医学生ならば、「獣医学」を、ですね。僕もそれなりに不真面目な獣医学生でしたが、「学業」だけは怠りませんでした。それと、高学年になってくると(獣医学科は6年生までありますので、この場合、4〜6年生を高学年と指します)、「研究室」という場所に所属します。「学業」の他に、「研究」というものもやらなくてはいけなくなってきます。

 

生き字引・・・僕は元研究者です。「研究」から養ったものは、たくさんあります。大げさに聞こえるかもしれませんが、今僕がいろいろ手を動かさせて頂いている「ビジネス」も、モロに「研究」から影響され、さらには「研究」から養ったものを「ビジネス」で活かしているだけにしかすぎません。カッコイイ言い方をすれば、「研究」から養える地頭力というものは、今風な言葉に置き換えると、「論理的思考(ロジカルシンキング)」と言われていますが、それが「研究」で養うことが出来るのです。それも120%の確率でです。理由は、「研究」は「論理的思考(ロジカルシンキング)」が無ければ出来ないからです。ベタなことは言いませんが、「仮説の構築」という実体しない現象のなかで、生きているのが「研究者」であり、それをPDCAし、「結果」を出し、世界に発信し続け、「成果」を勝ち取るのも「研究者」の使命なのです。

 

その真似事が、獣医学生にも出来るのです。本当でしたら、この魅力を大学の先生方が教えていかなければいけないのだと、僕は心から思っているのですがね。話を戻すと、その獣医学生には、まずは「学業」、そして「研究」をやりなさいと伝えました。さらに、僕が出会って、実際に投資をした学生さんは、ものすごく少ないです。今流行なのかもしれませんが、確率的には万分の一くらいでしょう(1万人に会ったことはないですが)。その天文学的数字を引いてくる学生は、既に学生ではなく、学生起業をしたからといっても、立派な起業家であり経営者である場合がほとんどです(僕は学生起業という価値には全くといって興味が無い人間なので)。

 

なので、手っ取り早く「地頭力」を身につけ、それを「ビジネス」で活かしたいのなら、順当に「学業」と「研究」を死に物狂いでやりなさいって。そうすることで、また違った景色が味わえることでしょう。そして、あえて付け加えて言うならば、「そのときの不満や不安はおそらくホンモノ」だと思いますよ。

 

 

【ひとりごと】明日は名刺を100枚もらいます

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今日は珍しく獣医医療について。

 

僕の専門は糖尿病である。もっと詳しく言うと、糖尿病病態メカニズムの解明であって、もっと詳しく言うと、そのメカニズムに関連する活性酸素種によるアポトーシスの影響ってのが専門だ。専門というものはそういうものだ。これを理解できる人間は、本当にサイエンスを知っている方だけだろうけど。

 

糖尿病の基礎応用臨床研究を数年し続けて思うのは、基礎は個人プレーで、応用はキャッチボールで、臨床は家族会議みたいなもんだということ。「???」って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそれ以外にあてはまる言葉は正直言って見つかりませんので、ご了承くださいませ。

 

糖尿病という病気は、誰も知ってるメジャーな病気の一つ。医療関係者以外の方にとっては、「血糖値が上がっちゃう」というざっくばらんな感じで通っているかと思う。もしかしたら、医療関係者のなかにもそう思っている方もいるかもしれないが、そう単純な病気ではない、ということをここで言わせて頂きたい。どこから話せば良いのかわからなくなるくらい広くそして深い病気であり、治療する側もされる側も精神がすり減るくらいのストレスフルな病気でもある。

 

この治療をしている方も治療をされている先生も、依存してやまないもの・・・それはインスリン。インスリンというものは、膵臓から分泌されるとあるホルモンを指す。インスリンは、血糖値を下げる、という効果をもっているため、生きていくのに絶対的に必要なホルモンです。ではこれはどうでしょう?インスリンが直接血糖値を下げると認識されている方も多いですが、それは間違いです。インスリンは血糖値を下げる手伝いをするだけで、血糖値は下がるのではなく、いろいろな臓器で取り込まれて下がる、という表現が正解でしょう。メインとなるのが骨格筋、そして肝臓、脂肪組織。インスリンが、これら臓器に作用し、この臓器らが血中の血糖値を取り込んで下げてくれているのです。

 

糖尿病にはいろいろなタイプがあります。動物でも同様にです。1型とか2型とかですが、それぞれの説明は割愛しますが、やっかいなのが2型といわれるものです。なぜ厄介かといいますと、一言でいうと、読めない、からですね。この表現も糖尿病を治療する者として独特な言い回しなのかもしれませんが、この病気にはかなりの読みが必要なのです。経験に基づく読みが、いとも簡単に外れてしまう。まぁ外れるのにはワケがあるのですが、それは後述します。厄介だという理由の一つに、生活習慣が大きく関与していることが大きいのです、この病気。俗にいう生活習慣病、メタボですね。メタボというと、お腹が出ているオッサンをイメージしますが、これまた全く意味合いが違います。メタボの総称、メタボリックシンドロームは、生活習慣を介して罹患する病気の集合体を指します。例えば、肥満も脂肪肝もその仲間です。もちろん糖尿病もそうなのですが。先述した2型糖尿病は、メタボに分類される肥満や脂肪肝を経由してなる病気で、いきなり糖尿病になることはほとんどありません。そういった意味でも厄介なのですね。専門的な言葉でいうと、2型糖尿病の前駆病態には基礎疾患として肥満症や脂肪肝などが挙げられ、血糖値をコントロールするためには基礎疾患の治療も同様に取り組まなければいけない、といったところでしょうか。

 

まとめますと、厄介な2型糖尿病というものは、血糖値をコントロールするだけではなく、根本的に発症している基礎疾患も治療しなければなりません。その治療を怠ると、または読みが外れると痛い目にあうのです。動物では、犬よりも猫で遭遇する場合がほとんどで、猫の糖尿病治療の場合は、人と同様にストレスフルなスケジュールで取り組まなければいけません(最近は、犬でも生活習慣の変化で2型に近い糖尿病もあることが明らかになってきています)。少し前に示したように、治療に不可欠なインスリンが作用する臓器は、骨格筋、肝臓、そして脂肪組織です。ですので、メタボに陥っている猫などは、分かりやすく言えば、肥満で筋肉ダラダラで肝臓にも脂肪が乗っかっているわけなので、インスリンが作用する暇さえ見つけてくれない場合が多いので、肥満や脂肪肝を放ったらかしにすると血糖値はバンバン上がっていってしまいます(余談ですが、犬の場合も近年その病態が指摘されており、猫のように全てがパァになるわけではないのですが、インスリンが反応出来る臓器が中途半端なため、頑張って膵臓からインスリンが多めに分泌されている状態=インスリン抵抗性が、低血糖という病態を介して確認されてきています)。

 

治療に関してはここまでです。あとは勉強してください笑。とにかく糖尿病治療はストレスフルな作業です。それは治療する側もされる側もです。また時間も掛かりますし、お金も掛かります。なので、患者さんとのコミュニケーションは絶対的に大事なのですね。多くの糖尿病の犬や猫を診てきた僕は、いつの間にか、治療している犬や猫の飼い主の家族の一員みたいな状態になっていることもあります笑。ですがこれは本当です。治療方針を話す際は、正しく家族会議。これも繰り返しになりますが、上手に血糖値をコントロールするためには、糖尿病だけに着目していたら痛い目にあいます。ですので、その子が罹っている他の病気、例えば肥満症や脂肪肝という生活習慣病の改善にもメスを入れなければなりません。つまりご家族への教育と啓発ですね。その為には、普通の診察ではなかなか言えないようなことを、なかなか出来ないようなテンションで言わざる得ないことも多々あります。客観的にみたら、大丈夫か?と言う同業者もいます。ですが、相手の家庭に土足で入っていくようなきめの細かいやり取りも、糖尿病治療には必要なのですよ。それが出来ないのなら、この病気には手を出すなと、僕は専門家の立場から言いますね。

 

糖尿病の基礎応用臨床研究を数年し続けて思うのは、基礎は個人プレーで、応用はキャッチボールで、臨床は家族会議みたいなもんだということ。

 

松波動物病院メディカルセンター
松波登記臣 DVM., Ph.D

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今年度の幕開けは出張でスタートを切りました。事実上のスタートは一昨日からでした。気合が入りますね。

 

昨年度の振り返ると、まぁまずまずでした。軽く振り返ってみますと、会社としても、動物病院としても、そして個人としても、それぞれ新しく始めたことはいくつかありましたね。それを、今日は簡単にご紹介致します。まるっと1年手を動かさせて頂いたことなので、長くなってしまいますが、ご了承くださいませ。内容は、結構ざっくばらんに書かせて頂いておりますが、結構使えるネタも多いかと思います。すべて見せます!的な感じにはなっていませんが、結構そんな感じです。流し読みで!笑

 

会社としては、3つ4つばかし、新しい制度を導入しました。

1つは、就業規則(継続中)の制定。これにつきましては、社労士の先生とのコミットメントがかなり印象的で、勉強になりました。この制度に携わりだしたときは、かなりの未知の体験ゾーンということもあり、毎晩毎晩、頭から煙が出ていたことを思いだします。この就業規則の制定は、未だ労働局には提出できないものではありますが、労基法に基づいて、現在もリハビリ中です。近い将来、動物病院初の労基法に基づいた働き方を社員に提供し、一社会としても認められるものとして、労働局に提出し、行く行くは、厚労省や各地方自治体からの助成金を申請できるところまで、高めていきたいとも思っております。

続いては、福利厚生制度の充実度アップ。弊社は、法定福利は十分に整っておりますので(社会保障等完備)、法定外福利、つまり会社の任意で決めるものを指しますが、ここに重点を置き、さらなる充実度をアップさせることが出来ました。これにつきましては、弊社と福利厚生倶楽部とのBtoBが上手くいったことが秘訣ですかね。この企業とBtoBすることで、この企業のサービスを利用している企業に自社のサービスもPR出来るという互いにWIN-WIN関係を築けるという点が、かなり好印象でした。こういうサービスは、今後も続くと思われますし、発展系(例えば、企業の形態別や業種別など)も出てくるのでは?とも思います。楽しみですね。

続いては、CSRの再構築。弊社のCSR(企業の社会的責任)は、2010年から特に変わっておらず、「生物多様性」に関連した活動を支援するというものと、当時から賛助しているNGOが作成したリーフレット「5ACTIONS!!!!!」の普及啓発といったものでしたが、それらを活かして、昨年度は国際的な環境保護団体WWFのスポンサーシップをすることになりました。これはまだ正式な手続きは行っておりませんが(HPのリハビリと同時進行中でして・・・すみません)、近々正式に発表すると思います。このスポンサーシップをどうCSRにはめ込むかってところが面白いのでお楽しみに。また、この正式なスポンサーシップを結んだお知らせは、当院HPでお知らせさせて頂こうかと思っております。その際は、「当院のCSR」という特設ページを組む予定でして、松波院長のトップメッセージや弊社のCSR活動を、具体的にお見せ出来るようにページを展開していこうかと思っております。

続いては、人事評価制度の制定に向けて動き出したことですかね。これはまだ現段階ではフェーズ0(ゼロ)ですが、「時限設定に基づく目標設定」や「発揮能力評価」や「執務態度」等を取り入れたかなり画期的な評価制度になることは間違いありませんので、スピード感早く実践していきたいところです。また、そこに「階級別」のバイアスも引っ掛けていくことで、評価制度の数値化が出来るような仕組みも取り入れていきたいと思っております。会社として、新しい制度を導入する際に、非常に気をつけておかないといけないことは、社員が制度によって「ストレス」を感じてしまうことです。ですので、社員との打合せやすり合わせは必須。それと協力者の擁立や情報共有が上手くいく秘訣といいますか、当たり前ですね。僕として、ここに力を入れる理由は、まずは社員は命、社員は宝、社員は家族、の精神、これは松波院長の言霊でもありますし、僕自身も大事にしているお言葉です。それに、甘んじることなく、カタチにしていきたいと思っております。

 

動物病院としてもいくつか新しいサービスを始めました。まずは既存のサービスの見直しから始めました。理由は、「地の利」を活かしていないサービスを抽出するためにです。いくつかありましたので、それに「ちょい足し」するだけでサービスの範囲、つまり需要に近づけれるといことを実践していきました。

1つは「リハビリテーション」施設を活かし、ダイエットやエクササイズやフィットネスなどに拡げていきました。従来までは、術後のリハビリ、という印象が大きかったのですが、それだけでは費用対効果は見込めません。もちろん上記追加サービスは科学的根拠ありきの話で開始しておりますのでご安心を。需要に関しては、こちらでセミナー等を開催していき、能動的に利用者を増員致しました。

続いてはトリミングサービスのマーケットを「クーポン」を用いてバラマキました。弊社とグルーポン・ジャパンとのBtoBです。300、というクーポンを共同購入して頂き、格安な料金でご利用して頂くことで、新規顧客を開拓するという単純明快なマーケティングです。結果的には、かなり上手くいったほうだと、先方にもお褒めのお言葉を頂戴致しましたね、感謝です。いつかここでもそのノウハウを書いていきたいと思いますが、簡単にコツを言いますと、「営業」の一言だと思います。営業能力とコミュニケーション能力が無い人間が、手を出すと痛い目に会うサービスでもありますので、利用される前には、適材適所の人員配置はシュミレーションを繰り返した後に、ご検討されたほうが懸命かと思われます。

続いては、トレーニングサービスを増やしました。このサービスを増やすのは結構至難の業なのかなと思いましたが、ドッグトレーナーさんの協力もあってスピード感よく始められたサービスでした。従来まであった「パピークラス」と「しつけ教室」の間に位置する、成犬になったばかり世代、つまり「ジュニア世代」のしつけ教室バージョンを、「ジュニアクラス」とネーミングし開始しましたね。これも数カ月先まで予約が一気に満員になりました。このサービスは一見単純そうな感じがしますが、隠されていたニッチ市場を掘り起こしたことが、かなり高評価になったと私は思っております。

 

最後に、個人的な活動も含めると、もう少し手を動かさせて頂いた案件もいくつかあります。

メインとなってるのは、「商品開発のコンサルタントです。「商品開発」といっても幅が広いですが、まぁペットサービス関連企業が提供するモノやサービスの新しい価値創造のお手伝いといいますか。ですが、異業種であるメーカーさんのペット産業への進出のお手伝いもいくつか同時にさせて頂いております。これらにつきましては、単純明快。自分が保持している「獣医師資格」と「獣医学博士」の称号を、先方に利用してもらっているだけの話です。言い忘れていましたが、僕のスタンスは、「獣医師だからこれが出来る」というものでは決してないです。つまり「獣医師免許をどう使ったらどうなるか」を先方さんらに考えてもらうということです。こういうスタンスになった理由は、そもそも「獣医師を知らない」人の方が多いですからね、いくらこちらが「こう使ってください」といっても、ハナから知らない相手に営業をしたところで・・・って風になりませんかね。話を戻しましょうか。

続いては、「講演および執筆活動」です。昨年度から名古屋に戻ってから合計で7回の講演のご依頼を頂戴しまして、地方各地で講演させて頂きました。「獣医師」としての講演もありますが、「経営者」としての講演もあり、また「チェンジメーカー」としての講演もありましたので、非常に楽しみながら出来たと思います。「獣医師」として講演した場所の多くは、学生さんからのご依頼がほとんどでした。これにつきましては、本当に感謝申し上げます。みんなありがとう!「経営者」としては、僕は獣医師の傍らで、他の仕事もしておりますので、その関係筋からのご依頼がメインとなりました。この類の講演は、企業の講習会や勉強会などの臨時講師という形式が多かったと思います。「チェンジメーカー」としては、僕を「ネタになる人」という扱いがほとんどでしたので、友人関係やお世話になっている方々がメインでしたので、ある意味新鮮味はありませんでしたが、こういうところでの出会が僕自身のバイタリティーを常に満たしてくれる場所でもありますので、積極的に伺わさせて頂いております。みなさんいつもありがとう!「執筆活動」としては、「業界誌」と「経済誌」の割合でいろいろ書かせて頂きました。業界誌としては「日本獣医師会雑誌」のみでしたが、全国の獣医師の先生方に情報発信が出来たと思っております。また経済誌ですが、名古屋ローカルな経済誌ではありますが「時局」というものがありまして、そこで定期的ではありますが依頼がありましたので、面白い記事を書かせて頂こうかと思っております。先日執筆した内容は「いただきますの裏側」というタイトルになっております。何かしらの機会がありましたら、シェアさせて頂こうかと思っております。

続いては、「生きもの伝道師」としての活動です笑 これは弊社のCSRにもなりますが、獣医師として小学校や保育園に伺い、「学校飼育動物」の健康診断やふれあい教室を開催するといった催しです。もともとこの活動は名古屋市獣医師会の学校飼育動物委員会からの仕事依頼でしたが、伺っております小学校の先生方からの面白い企画に、いろいろ知恵を絞らせて頂いている経緯から一緒におもしろい催しを今後やっていこうかと、密かに計画中であります。この活動を通じて思うことは、やはり「生きものは最高だ」ということです。それも生育段階でもある小学生と一緒に出来るということは、ある意味で有意義な活動の一つでもあると思っています。「獣医師」という免許はそもそも犬や猫の為だけにあるのではなく「生きもの全般」の為にあると思っておりますし、それがこの免許の使命感でもあると思っております。小学生や保育園児の教育の一助になるのでしたら、僕は積極的に参加させて頂きたいと思いましたので、実施している身であるだけです。

続いては、「臨床研究者」としての活動です。一昨年度まで研究者の端くれとして、手を動かさせて頂いた経緯もあり、当時の研究仲間や新しい研究者とのコラボレーションが、いくつか正式に始まっております。獣医系大学を始め、医学系大学、そして企業の研究所といったステークホルダーらと一緒に仕事が出来ることに非常に嬉しく思っておりますし、やはり僕は研究が好きで好きでたまらないのでしょう笑 今年度の目標としましては、学術集会への参加も視野に入れながらの、通常業務になるかと思います。臨床研究としてのテーマは、今はお教えできませんが、準備が整い始めました暁には、ここで発表させて頂きたいと思っております。

 

長くなりましたが、この1年で手を動かさせて頂いた内容になります。まだあるのですが、細かすぎる内容になってしまいますので、この辺りだけにしておきますね。こうやって見ると1年は長いんだなぁって思います。個人的には、ノロノロ運転できたつもりなので、こんなものかぁと思うことと、結構やったなぁって思うこともあります。ただし、本当に一人でやったことは一つもないのですよね。全てが、いろいろな方々との共同作品であると思っておりますし、一人では何にも出来やしないと、改めて痛感し、そして感謝し続けた1年だったと思います。本ブログタイトルにもなっていますが、「今年度の目標はさほど目新しさなモノは無い」というタイトルを付けさせて頂いた理由は、このブログの内容を物語っているのかもしれませんが、この1年で完成し、成果物となったサービスやモノを、たくさん「使い果たしていく」ことが、本年度の目標だと思います。使えば使う分だけ・・・何かしら発生してきますよね。それに真摯に取り組むことで、また新しい価値となって、皆様の前に現れることは必至であると思います。僕個人としては、かなりこの1年は会社に尽くしましたが、まだまだ尽くしきれていないので、このまま「継続は力なり」の精神にあやかりまして、頑張っていこうかと思っています。

 

最後まで、お読みになって頂きまして、心より感謝申し上げます。

 

松波動物病院メディカルセンター
松波登記臣

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昨夜、昔お世話をしていた後輩たちから電話が掛かってきまして。そんな夜に何故か熱くなるようなモノが僕の中で沸々と涌き上がってきましてね。そんな想いをTwitterでぶつぶつと呟いてみました。

 

@vets_tokiowow

 

教育者でも何でも無かった自分が、人の上に立つ立場になったときのことは、未だに忘れもしない。背筋が凍るような思いをするのと同時に、何とも言えない様な緊張感が僕を覆っていたことを思い出した。指導する立場という処にいる人間には、それぞれ「教育」という事象に対し、それぞれの思想や理念があるので一概には言えないのだけれども、期間限定付きの数年間の指導者・教育者に過ぎなかった僕の理念は、「人としての価値を高めてあげること」他なかった。

 

「人としての価値を高めてあげること」に必要なことは、たくさんあるのだけれども、最も効果的だった のは、「結果と成果の違い」を認識してもらうことだった。結果は非常に定性的なものにしか過ぎなく、展開および展望性に欠けるもの。一方で、成果は定量的 で、効果測定する為の武器になるというもの。成果主義までとは言わないけれども、結果から成果までの道のりは、「出来る出来ない」または「知ってる知っていない」の差が、ものすごく出て、最短距離を走れる人もいれば、ゴール、つまり成果までに辿りつけない人もいるということ。その「出来る出来ない」または「知ってる知っていない」の差を縮めてあげれる環境を提供できる人間こそ、教育者に、適していると心から思う。だが一方で、利己的に自ら動き出せれる、つまり自力で探求する人間性を養わせる環境も指導も同時に出来る人は、ホンモノだと思う。

 

僕自身、誰かに育てられた経験が少ないからこそ、大いにお節介や教育的指導に、向いているのではないだろうかという過信にもとられてしまうような考えを、当時は常に抱きながらの指導だったけれども、これだけは言える。下の子たちから教わることのほうが多い。まだまだ若い世代に属する者として言えるのは、若いからこそ大いにチャレンジも出来るということ。非常にベタではありますが、若いときだからこそ、成果にこだわって、今自分がいる場所を明確にし、手を動かしても良いのではと思います。というか、絶対的に良いのです。

 

昨夜呟いた内容を今読み返すと非常にお恥ずかしい内容になっていますが、僕の人生は何でもアリだと思っています。今は一獣医師として動物病院に勤務しながら動物医療を展開し、元研究者として今は臨床研究という新しい分野に挑戦しながら悪戦苦闘を繰り広げる日々を送り、「生きもののことを考える」をスローガンに小学校で動物のふれあい教室を開いたり、企業のCSRを獣医師目線でリハビリし直したり・・・また時には異業種のベンチャーの代表もしながら、商品開発に携わる社外コンサルタントとしていくつものメーカーを渡り歩き・・・若手個人事業主を応援する個人投資家として融資をしながら楽しいことをニヤニヤしながら協働する・・・そして「2050年の獣医師のあり方を考える」を永久スローガンと自分に命じながら・・・生きています。

 

僕がこれら営利・非営利活動に奮闘できるようになったのも、「教育」という世界に一回でもお世話になったからだと勝手に自負しているのです。上記呟きでも書きましたが、指導者の立場にいながらも下の子たちから教わることの方が多かったという経験、それこそが今の自分のバイタリティーになっていると思います。一度だけとはいっても、彼らの上司になった責任感は僕が絶命するまで続くと思います。そして今、僕に興味を持ってくれる若い世代、そして僕に対して無関心ではなく賛成や反対をしてくれる諸先輩方、もっともっとコミュニケーションしていきましょう。もっともっといっしょにいい運動していきましょう。ありがとうございます。

 

松波動物病院メディカルセンター
松波登記臣 DVM., Ph.D.

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今月の始め、「カンブリア宮殿」で、医療法人 徳真会グループ理事長 松村 博史(まつむら・ひろし)氏が出演されていました。

 

2012年2月9日放送~本当に患者が喜ぶ歯科医院とは~国内最大級の歯科医療グループを追う!

 

以前、松村氏の著書「日本でいちばん大きな歯医者の秘密」を読んだときと同じ感覚になってしまい、つまり生意気ながら同人類と再び出逢えた喜びに浸ってしまいました。松村氏は歯科医師業界の異端児?改革児?と評されていますが、松村氏が話内容一つ一つは患者さんが求めているモノそのもの。経営力は医療力に比例するが、医療力は経営力に比例しないことを上手く仰っておられました。「高い経営力無くして、高品質な医療は無い」。ごもっとも。さらには、教育者人格者としても、素晴らしい言葉も残されております。「歯科医師としての価値だけではなく、人間としての価値を高めてあげたい」。ごもっとも。

 

我々が営みを行っている動物病院業界にも当てはまるところは多く、ユーザーである飼い主様らに支えられながらの持続的可能な経営力は医療力をボトムアップして頂けていることは言うまでもない。また松村氏は、歯科医院業界に対しても、勤務医や一般スタッフへの労働条件や環境整備が整っていないところには、経営力そのものは存在しない、とまで言っていた。医療系専門職を取り巻く労働環境においては、我々動物病院業界も同様、いやそれ以上の負の遺産を背負っていることには違いない。松村氏がいう、「経営力そのものは存在しない」の意味・・・それは医療施設のトップ、つまり経営者に向けられていることに違いない。松村氏が語る一言一言は、医療系専門職に従事する人間としても、教育的立場および権限者の当事者としても、どちらも尊敬に値する言葉ばかりだった。そして番組の最後に、村上龍がこう残している。

 

松村さん率いる「徳真会」の『ビジネスモデル』には、医療全体のヒントが含まれている。命を救う医療を「ビジネス」と呼ぶのは、わたしにも抵抗がある。だが、非効率な病院経営と、勤務医や研修医の過酷な労働環境が、ヒューマニズムという美しい言葉に隠蔽されているのも事実である。「徳真会」のように医療と経営を合理的に分離し、コメディカルを増やす、それだけでも医療は崩壊から遠のく。松村さんは、利益ではなく、患者のために、合理性を追求した。その合理性には、「学び続ける」という大切な要素も含まれている。

 

この番組内や著書でも紹介されている松村氏の名言?で最後は締め括りたいと思います。

 

「専門家には患者さんや社会を育てていかなければいけない使命がある」
「強い経営力は高品質な医療行為を持続可能にする」
「歯科医師免許の可能性を無限大にする」
「とにかく新しい井戸を掘り続けること」

 

松波動物病院メディカルセンター
獣医師・獣医学博士 松波登記臣

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Comparison of time-action profiles of insulin Glargine and NPH insulin in normal and diabetic dogs

 

Comparison of time-action profiles of insulin glargine and NPH insulin in normal and diabetic dogs.

Abstract

Intermediate insulin injections are commonly used for glycemic control in insulin dependent diabetic dogs acting as a replacement for natural insulin. Neutral Protamin Hagedorn (NPH) insulin and insulin glargine are two types of injectable insulin preparations commonly used in humans. In our study, we investigated the time-action profiles of both aforementioned insulin preparations in normal dogs in order to determine whether co-administration of NPH and glargine would be of benefit to insulin dependent diabetic dogs as it is for humans suffering from insulin dependent diabetes. Time-action profiles of NPH insulin and insulin glargine in normal dogs demonstrated a clear difference between both insulin preparations confirming that NPH insulin is an intermediate-acting preparation whereas insulin glargine is a long-lasting preparation. In addition, co-administration of NPH insulin and insulin glargine resulted in tight glycemic control as compared to NPH insulin alone in insulin dependent diabetic dogs. However, co-administration result in hypoglycemia at the dosages tested.

 

インスリン投与は糖尿病罹患犬において糖コントロールするために使用されている。人において、NPHとインスリングラルギン製剤の2つのインスリン製剤が多く使用されている。我々の研究では、正常犬と糖尿病罹患犬を用いて、NPHの単独、インスリングラルギンの単独、そして併用時における血糖曲線について、調査した。従来通り、NPHは中間型を示し、インスリングラルギンは長時間型を示した。また、併用時においては、それぞれのインスリン製剤単独時よりも、安定した血糖曲線を描くことができた。しかしながら、併用時においては、少量の投与量で、低血糖を起こすことも認められた。

 

上記論文は、2008年に日本獣医生命科学大学から発表された論文であり、世界に先駆けて、中間型のNPHインスリン製剤と長時間型のインスリングラルギンの併用について検討をした論文です。現在、多くの動物病院では、併用投与も実施されており、この方法は糖尿病治療において、常識になりつつありますが、やはり論文の最後にも触れられているように、デメリット=低血糖も多いとも言われています。

ではこのデメリットを避けるには・・・糖尿病疑いの犬の病態を見極めることです。空腹時の血糖値およびインスリン量、そしてインスリン製剤使用してからの血糖曲線を把握すれば良いのでは?だけでは不十分であると、私は考えております。1型糖尿病の罹患犬、2型糖尿病の罹患犬、そして内分泌疾患(クッシング症候群など)からの併発型の糖尿病の罹患犬では、それぞれ病態ステージはバラバラです。特に、気を付けないといけないのは2型糖尿病の罹患犬です。数自体は、1型糖尿病より少ないですが、寛解を目指すことが出来るという点で、非常に落とし穴が多いのです。

次回は、2型糖尿病の病態ステージについて説明します。

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今日はいろいろ呟いた。
なので、久しぶりにまとめてみようかと思いました。

今日CAPに「専門医と博士号」というタイトルのコラムが掲載されていた。
学生さんは絶対必読だと思ったし、認定医や専門医を目指している先生方にも
一読して頂きたい内容でもあると思いました。是非。

なんで日本で専門医が根付かないのか?
また専門医と博士号取得者である研究者と、協働出来ないのか?などの理由が書いてある。
専門医と研究者とが、上手に協働出来ているアメリカでの話が、特に興味深いです。

「重箱」の横を掌握するのが専門医で、「重箱」の縦を掌握するのが研究者。
共に研究開発をしていき、学術に寄与し、患者にイノベーションを提供していくことが、
正しい関係性であり、理想像でもある。

では日本での現状は??答えはNOですね。

専門医も研究者も、互いに求め合っていかなければならない 貴重な存在。
博士号取得者→専門医の流れが全く無い日本において、
専門医や認定医と研究者との協働なんか出来やしないのかもしれません。
海外における関係性は、そもそも専門医も、元研究者であることが、大前提なのだから。

互いに研究頭を持っているからこそ、専門医は臨床現場で足りないものを、
研究者と一緒に「研究開発」していき、それがイノベーションとなって、
世の中に影響を与えることが出来るのです。

日本における専門医や認定医を否定するわけではないが、
その中で大学関係者を除いた臨床家の先生方が、
どれだけ研究者の先生方と協働しているのでしょうか。
成果はどれほどのものなのでしょうか。
それを果たしていなくて、専門医、認定医と名乗れるものなのでしょうか。

専門医や認定医を取ることが、ステータスと考えている先生方がおられるなら、
それはそれで結構でしょう。日本においては、いづれも公的な資格ではないの で、
勝手ではありますが、資格を取得するという行為自体、
馬鹿でかい十字架を背負うことと同様なことであるということだけは、理解して頂きたい。

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THORACIC COMPUTED TOMOGRAPHY IN FELINE PATIENTS WITHOUT USE OF CHEMICAL RESTRAINT.

ってのが、この論文。

イリノイ大学のRobert T. O’Brien先生が監修した論文。

この論文はフリーじゃないですが、
こちらの記事で紹介されてますので、
読んでみてもいいかもしれません。

U. of I. veterinarians build better ‘mouse trap’ for enhanced diagnoses

このスケルトンのケースを使用し、CT撮影。

えっ?!造影は大丈夫なの?呼吸は?
なんて思われた先生は、記事か論文、自分で読んでみてください。
胸部の疾患は、「X線よりもCTを撮るべし」とも言わんばかりの論文でした。

当院、松波動物病院メディカルセンターでも現在検討中です。
学術サポートは日本大学動物病院の先生方にお願いしています。

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