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先週の大雪の中、横浜で開催されました日本獣医内科学アカデミーで発表してきました。昨年に引き続き2回目でしたが、やはり獣医内科学のなかで日本一の学会ですね、演題数も多くて講師陣も内容もかなり充実していて楽しかったです。

 

 

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でもとにかく寒かったぁぁぁ〜〜。会場はパシフィコ横浜でしたので、桜木町みなとみらいは雪で真っ白・・・真っ白どころじゃなかったですね、猛吹雪・・・。ブリザードでした。多くの先生方もこんなみなとみらいは見たことがないという状況かつ交通機関にも影響は出るわ出るわで、みなとみらいに到着できなかった先生もいたそうで、会えなかった先生もいました。残念。。。

 

 

今回僕は猫の糖尿病で発表させていただきました。抄録は下の画像を参照ください。

 

 

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「猫のインスリン抵抗性糖尿病の戦略的早期発見へのアプローチ」というタイトルを付けさせて頂きました。仰々しいタイトルだな!って某先生には発表直前に言われるくらいのタイトルでしたが、しっかり発表してきました。ざっくり言うと、猫の糖尿病は人と同じように、1型と2型に分けられていて、多くは2型に分類されるんですけど、結果的に1型に転落してしまって重篤な症状になってしまいます(血糖値が全く下がらない)。そもそも人の1型っていうのは、遺伝性疾患といって糖尿病を生まれもっているタイプになります。なので猫のほとんどは生まれもって糖尿病の子はいなくて、人の2型のように生活習慣や基礎疾患(元々ある病気)がきっかけで糖尿病になるので、正確には1型とは言わないんですよね。だから猫の多くは2型発症といわれています。でも2型糖尿病の状態で診断できる確率は低く、インスリン注射が絶対必要な1型みたいになっちゃうので、早く2型の状態で早期発見できたら良いなぁということで、このタイトルになりました。その2型糖尿病を猫では「インスリン抵抗性糖尿病」と言っていて、このインスリン抵抗性糖尿病のときに発見および診断できると、予後が良好という結果になる確率が上がるので、何とか早く見つけてあげたいんですよね。

 

 

これ以上難しいことを書いてもわからないのでやめておきます笑。でも猫ちゃんが糖尿病になる確率が、全疾患のなかでも徐々に増えてきているのでこれからも予防や啓蒙啓発はし続けないといけないと思っています。なので常日頃からの健康診断は受けておいたほうが良いと思いますよ。また先述しましたように、何かしらの病気(基礎疾患といいます)を持っている猫ちゃんは、その病気が発端で糖尿病になってしまうことも分かってきているので、注意が必要です。

 

 

肥満、高脂血症、甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症、膵炎、ステロイド使用、感染症などは注意が必要なので、今これらの病気を持っている猫ちゃんは、しっかり基礎疾患を治しましょうね。がんばろー!!

 

 

本題に戻りますが、今回の発表は臨床研究というジャンルで発表しました(多くは症例発表←一つ一つ病気に検討する形式)ので、大学関係者の先生方が勢ぞろいしてくれました。。プレッシャーもありましたが、ほとんどの先生方は顔見知りなので変な安心感もありました笑。自分も症例発表よりも臨床研究向きでもあるので、これまでも臨床研究の発表しかしていないので楽しかったです。これからもガッツりやっていきたいと思っています。先述しましたように、今の時代、猫ちゃんの糖尿病は増え続けているので、未然に防いであげるためにもっともっと勢力的に発表を行ったりしていきたいと思っています。昨年は雑誌にも多く取り上げていただきましたし、今年もその掲載予定はしばらく続くので、執筆も頑張っていきたいと思います。よろしくおねがいします!!!

 

 

【ひとりごと】お困りの方はいつでもお声がけ下さいね。

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クリニックノート8月号の“Close Up”というコーナーで、猫のインスリンプロトコールについて、記事書かせて頂きました。久しぶりに気合入れて書いたので、良かったら獣医系医療従事者のみなさまは一読して頂ければ嬉しいですΣd(゚∀゚d)イカス!

 

ここで紹介した猫のインスリンプロトコールは、世界で一番分かりやすいと思います。さらにアップデートされているので、臨床の先生方にはぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。さらに、これまで多くの糖尿病の猫ちゃんを診させて頂きました。今も数えるだけでも2桁は診させて頂いています。こんなまだまだ経験値も少なく若輩な僕に、多くの相談をしてくださる諸先輩の先生方もいらっしゃいます。本当にみなさんのおかげで鍛えられていると感じています。ありがとうございます。前のブログでも紹介しましたが、糖尿病の治療こそ、オーダーメイドであると思っています。これからも、一生懸命、治療させて頂きますので、よろしくお願いします。

 

インターズーの編集さんにはお世話になりっぱなしです。いつもありがとうございます。またがんばります!!!

 

【ひとりごと】9月号にも連載します

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米国糖尿病学会が行わたというニュースレターを受け取り、またまたため息をついてしまいました。先日行われた日本糖尿病学会でも注目を浴びた新しいインスリン製剤である「デグルデク」の大規模調査がアメリカでも行われたというデータを見てみた。

 

インスリンデグルデクはインスリングラルギンより低血糖リスクが低い

1型糖尿病を対象としたものが2試験、2型糖尿病を対象としたものが5試験で、試験期間は26週間あるいは52週間。本メタ解析の対象となった患者はデグルデク群が2899例、グラルギン群が1431例で、そのうち1型糖尿病患者はデグルデク群637例、グラルギン群 321例、2型糖尿病患者はそれぞれ2262例、1110例。さらに、2型糖尿病患者のうちインスリン治療を受けたことがない患者はそれぞれ1290例、 632例。インスリン治療を受けたことがない2型糖尿病患者における発現頻度については、確定低血糖がデグルデク群はグラルギン群より17%有意に低かった。同様に、夜間確定低血糖は36%、重度の低血糖は86%それぞれ有意に低かった。すべての2型糖尿病患者で発現頻度を見ると、デグルデク群の方が確定低血糖は17%、夜間確定低血糖は32%それぞれ有意に低かったが、重度の低血糖は有意差がなかった。維持期間においては、確定低血糖は25%、夜間確定低血糖は38%とより発現率が下がり、いずれも有意な差があった。1型と2型の糖尿病患者を合わせた本メタ解析の全患者における発現率を見ると、確定低血糖は9%、夜間確定低血糖は26%、いずれもデグルデク群で有意に低下していたが、重度の低血糖は有意差がなかった。

 

デグルデク発売、待ち遠しいです。獣医学領域でも使用出来れば、かなりオーナーさんの負担も減るると思います。どこかの大学で大規模調査の指揮をとってくれないかな。

 

また、こんなのもありました。

肝硬変合併の糖尿病患者における血糖コントロールはリラグルチドが優れる

インスリン療法を行った肝硬変合併糖尿病患者7例に対して、リラグルチド(0.6mg、1日1回投与)とエキセナチド(5μg、 1日2回投与)をそれぞれ2日間ずつクロスオーバーにて投与し、CGMによる血糖測定を行った。血糖の変動パターンを見ると、リラグルチドの場合はインスリン治療で得られる血糖パターンと類似しており、朝食後に高めのピーク、日中および夕方にやや小さいピークが認められた。一方、エキセナチドの場合は昼食後と深夜帯に大きなピークを有するパターンを示した。血糖値の曲線下面積(AUC)を算出すると、全日(24時間)はリラグルチドが4176.7±1146.8mg/dL*hr、エキセナチドが4652.9±1621.6mg/dL*hrと、リラグルチドの方が有意に低かった(P<0.05)。肝硬変合併糖尿病患者において、ヒトGLP-1アナログ製剤のリラグルチドはエキセナチドに比べ、より良好な血糖コントロールをもたらすことが分かった。

 

リラグルチドを肝硬変併発の糖尿病にかぁ・・・発想は無かった。反省。猛勉強しなくては。猫の肝障害併発からの糖尿病の血糖コントロールに、もしかしたら効果的なのかもしれませんね。ただしインスリン抵抗性からインスリンが枯渇する病態スピードが早いのが猫の特徴でもあるので、かなり意識して診断しなければ難しい臨床研究になりそう。

 

【ひとりごと】今年度発表する学会は3つ

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