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Posts Tagged ‘感染症’

公衆衛生(Pubulic Health)

集団の健康の分析に基づく地域全体の健康への脅威を扱う。
健康は多くの機関により、さまざまに定義されている。

疾病の実態調査の標準を設定・提供する国際連合の機関である世界保健機関は、
健康を「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、
たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と定義している。

公衆衛生は多くの分野からなる。
しかし典型的な区分としては疫学、生物統計学、医療制度がある。
環境・社会・行動衛生、職業衛生も、重要な分野である。

世界保健機関は公衆衛生を
「組織された地域社会の努力を通して、疾病を予防し、生命を延長し、
身体的、精神的機能の増進をはかる科学であり技術である」と定義している。

臨床医学が個人水準で健康を扱うのに対して、公衆衛生は社会水準で健康を取り扱う。
例えば、生活習慣病対策伝染病(感染症)予防・公害対策・
上水道・下水道・食品衛生など社会保障の基礎となる分野について研究する。

以上、我々獣医師および獣医学生は、
公衆衛生学について十分な知識を備えていなければいけない。

感染症はもちろんではあるが、人および動物における生活に直結する病気においても同様にである。現場が違うから、畑が違うからでは、済まされない分野が、あるということを、意識し、取り組んでいけるという前向きな気持こそが、自分の限界を突破することが出来る、一番近い近道かもしれない。

松波動物病院メディカルセンター
獣医学博士 松波登記臣

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超一流雑誌に超一流の論文が載る。

これは当たり前ですが、有名なNature誌は、それだけではない。

超一流の論文が載るのは当たり前だが、Nature誌のすごいところは、

時代の潮流の先の先を行く、ワクワクするテーマの論文を載せる。

今日紹介したいのは、

Human contribution to more-intense precipitation extremes

直訳がしづらいので、簡単に内容を読んでみて、私なりに考えると、

気候変動と洪水の増加には関連性がある

です。

あの有名なナショナルジオグラフィックでもこの論文は紹介されていました。

Extreme Storms and Floods Concretely Linked to Climate Change?

この研究内容を、ざっくばらんに言うと、

背景

昨今の人間活動における温暖化と自然災害の関連性は長く指摘されてきた。

しかし、それらを観測に基づく科学データを提示する研究はいままでほとんどなかった。

わかったこと

北米やヨーロッパ、アジアなど北半球の広範な地域を対象に、

1951~1999年まで半世紀にわたる雨量データを集計した結果・・・

1. 北半球で広域の雨量を調べたところ、24時間降水量の最大値が毎年増加していること

2. 上昇し続けた温室効果ガスの濃度と深刻な水害の増加に相関性があること

今後の展望

1. ある地域に大洪水が起きる一方で、別の地域が干ばつに見舞われるなど、

気候の“二極化”が進行する可能性がある

2. 湿潤地域で洪水、乾燥地域で干ばつが一層深刻になる可能性がある

昨年〜今年にかけて洪水被害に見舞われた国がある。

それは、オーストラリアとブラジル。共に南半球の国。

オーストラリアはつい最近まで干ばつ被害が出ていたけれど、

一転、長期的な記録的豪雨などによって、洪水被害が発生した(今後の展望1の例)。

こちらはブラジル。基本雨量にも恵まれている国だが、記録的集中豪雨により、

土砂崩れや洪水被害が発生した(今後の展望2の例)。

オーストラリアとブラジルの激し過ぎる降水量は、ほぼ同時期であったし、

地域も、その環境設定も違う国で、同じような洪水被害・・・恐い。

最後にその研究者は・・・

「自分の住む町について考えてみる。

排水管や給水システムは“100年に1度”をベースに設計されている。

システムの規模が変わらず、温室効果ガスの濃度が今後も上昇するのであれば、

大災害に遭う確率は2倍になるかもしれない」。と言っている。

また、この論文は、世界水資源方針計画から非常に高い評価を受けている。

なぜならば、冒頭にも触れたが、観測に基づく科学データが無かったからだ。

気候変動などの研究者にとっては、今後かなりの援護射撃になる。

さらに、この科学的データは、多くの国の多くの研究者らに指示されることで、

その国の、この分野における政策にも取り込まれることとなる。多分。。。

では、

この研究は、時代に合っているか・・・?・・・合っているだろう

そして必要されているか・・・?・・・必要とされているだろう

品質も良い、容量も良い、さらにはテーマも良い。

極めつけに、ワクワクする・・・Natureに載りますよ、それは。

先日、日経BPに掲載された私、松波登記臣の記事、

「アジアで蔓延する鳥インフルエンザ、生物多様性の減少も影響」

でも触れたが、生物多様性と感染症の関係性は強く、

海外の研究者らは、数年前から着手してきている(特にコレは素晴らしい)。

しかし、日本ではあまり進んでいない。進んでいなければ、対策も何も出来ない。

『科学と生物多様性』の分野において、遅れをとっている日本・・・不安です。

昨年から続く、日本の家畜を襲う口蹄疫や鳥インフルエンザなどの感染症において、

原因究明がいそがれるなか、科学的データを出す研究者が現れるとすれば、

その人は僕にとって、スーパーヒーローであることに間違いないと思われます(笑)!

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