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少し前に、「専門医の在り方に関する検討会」について記事を書きました。

 

近年、専門医の在り方、について問われている。
理由は、上記blog記事を、読んで頂きたいと思う。

 

専門医の在り方に関する検討会というのは、厚労省が立ち上げた委員会の一つ。ここでは、(1)求められる専門医像、(2)医師の質の一層の向上、(3)地域医療の安定的確保、(4)その他、が検討されている。

 

その検討会の続報が、今回の記事である。

 

厚生労働省は11月4日、第2回となる「専門医の在り方に関する検討会」を開催。その席上、日本専門医制評価・認定機構理事長の池田康夫氏は、現在同機構で議論を進めている制度改革について報告した。

 

池田氏はまず、現在の専門医制度について、(1)専門医制度が乱立し、制度の統一性や専門医の質の担保に疑念が生じることになった(2)基本領域を担う専門医と、特殊領域の高度な技術・技能に特化した専門医とで「専門医」の意味が異なる、(3)専門医育成のプログラムが確立しておらず、臨床力本位の認定 になっていない-ことなどを問題点として指摘した。

 

解決策として、医師による自立的制度として運営することを前提に、(1)個別学会ではなく、消化器、呼吸器といった診療領域単位の専門医制度とする、(2)基本領域とサブスペシャリティーの2段階制にする、(3)専門医の認定は学会から独立した中立的第三者機関が行う、(4)研修プログラムと研修施設の評価・認定システムを構築する-の5点を基本設計とした専門医制度の創設を提言したほか、現在の基本18領域の専門医に加えて、名前は仮称ながら総合診療やかかりつけ医のための「総合診療医」を基本領域に新設する考えを示した。

 

新たに設立する中立的第三者機関は、日本医学会日本医師会、病院団体、全国医学部長病院長会議、学識経験者などから構成され、専門医の認定と、研修プログラムや研修施設の評価・認定に携わる。既に300人近い調査員を試行的に医療機関に派遣し、評価を行っているという。

 

個別学会での専門医および認定医制度の認定は、非常に不透明であり、学術の横断的コミュニケーションを阻害する。第三者機関という新たなステークホルダーによる客観的な評価と専門医制度の認定は、学術の向上は勿論だが、関係してくる医療従事者にも幅を持たせることになるだろう。

 

松波動物病院メディカルセンター
獣医学博士 松波登記臣

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厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の第1回会議が10月13日開催された。

委員は、日本専門医制評価・認定機構理事長の池田康夫氏、日本医師会常任理事で生涯教育担当の三上裕司氏などのほか、医師、行政、患者代表の立場など、計17人から成る(資料は厚労省のホームページに掲載)。

 

ここで何をするのか?

 

(1)求められる専門医像、(2)医師の質の一層の向上、(3)地域医療の安定的確保、(4)その他、が検討事項。

 

では何故一体、このような検討会が開かれるのか?

 

委員の一人はこう言っている。

「そもそも専門医の定義すら定まっておらず、医師と国民が考える専門医は異なる可能性もある。求められる専門医とは何かを議論し、その上で、その養成のためにはどんな制度設計が必要なのかを議論していきたい」と。

また、

外形基準を最初に作ってしまったことが混乱のもと。その後、雨後の筍のように専門医制度がたくさん出てきたまった。この見直しが必要であり、日本専門医制評価・認定機構の下できちんとした体制で進むべき」と指摘している。

 

外形基準とは、2002年4月から開始した、「広告可能な専門医資格に関する規定」だ。
会員数が1000人以上であるなど、厚労省が定める9項目を満たした団体が認定する専門医資格であれば、広告が可能になった。2011年8月現在、その数は55資格に上っている。

 

この議会をきっかけに、ある議員はこう言う。
「規制緩和の名の下、学会が認める専門医を国が広告してもいい、と通達したので、それぞれ独自の専門医制度を作り始めた。今度は基本に立ち戻って早急に制度設計する必要がある。何が医療の基盤なのか、どん な医療を提供していくのか、その制度設計の中に専門医制度がなければいけない」とコメント。

 

そもそも専門医とは何かという問題もある。厚労省が13日の資料として提出した、日本専門医制評価・認定機構の調査結果によると、一般市民がイメージする専門医は、「テレビなどで取り上げられているスーパードクター」、「重症・難病の患者を治療している医師」、「医学系学会などで認定された医師」が上位 に。一方、「診療所の医師」、「内科・外科などを問わず、様々な病気を治療できる医師」は下位だった。

 

日本専門医制評価・認定機構理事長の池田康夫氏は言う。
「学会の数ほど専門医制度があると、必ずしも満足のいく制度でないケースもある」との現状認識を示した上で、「専門医は、スーパードクターでなく、各分野 で責任を持って標準的な医療を提供できる医師。日本専門医制評価・認定機構には、76学会が加盟し、二階建ての専門医制度を定着させることが重要であるというコンセンサスが得られている」と説明、「それぞれの診療を受け持つ医師が、どんな教育を受けてスキルを獲得したのか、そのプロセスを見える形にして、 どんな形で医療の役割分担をしていくか、その枠組みをこの検討会で議論していきたい」との考えを述べた。この「専門医は、標準的な医療を提供できる医師」 という考えは、参加する委員の多くも支持した。

 

今後も注目していきたい議案であります。

 

我々がいる獣医業界においても、「専門医」または「認定医」に関して、議論する余地が多くある。上記記事をご覧になって頂ければ一目瞭然であるが、医学分野においても定義付けられていない専門医制度が、獣医学分野において定義付けられているはずはない。また、獣医業界における外形基準も同様にあるが、我々を管轄する農水省が定めている団体は一つもない。唯一広告可能なものは、「学位」のみだ。

 

もう一度、確認しておく。
医学分野において広告していいのは、厚労省が定める団体(学会)のみで、その学会が認める専門医のみだ。

 

獣医業界には、このように定めているものは、一つもない。農水省が定めている団体づくりもせずに、人数も疎らな学会が専門医および認定医を、作ってもいいのでしょうか。
普遍的に考えると、これがまかり通っているとは思えないことは、明らかである。続々と、このような学会が今作られている現状を見ると、現在医学分野において議論されている事象が、将来的に獣医業界にも起こりうる可能性は非常に高いと思われます。

 

 

松波動物病院メディカルセンター
松波登記臣 D.V.M., Ph.D

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