いつもお疲れ様です。
少し前に新井英樹の漫画を読み返していました。「キーチ!!」「キーチVS」を合わせてイッキ読み。新井英樹、好きですね。高校生の頃、「ワールドイズマイン」を読んでから、ずっとファンです。「宮本から君へ」も名作で、サラリーマン宮本には男性なら必ず共感した記憶があるはずです。ヒューマンライフからハードボイルドまで、様々な設定で漫画が書ける数少ない漫画家の一人であると思います。また漫画に合わせた時代設定や潮流なども上手く反映させていて、『自分自身なら・・・』と読み手に考えさせる描写も数多くあるので、読み終わった後はすごく複雑な心境だったりもします。「宮本から君へ」「キーチ!!」「ワールドイズマイン」、すべて完結しているので、よければイッキ読みされてみたら、いかがでしょうか。おススメです。
まっとうでいろ!!
「キーチ!!」「キーチVS」を読んで、すぐ真似したくなるフレーズがコレです。主人公の染谷輝一が小さい頃から大人になっても、周りの人間たちに言い続けるセリフの一つです。「キーチ」シリーズを一度でも読んだことがある人には、かなり馴染みのあるセリフだと思いますが、読んだことがない人にとっていきなり『まっとうでいろ!!』なんて言われたら、【えっ?!】と思われるかもしれません笑。でも想像してほしい。『まっとうでいろ!!』とキラキラした目で言われているところを。気分が悪くなるようなセリフではありませんよね?どちらかと言えば、スッとしませんか?ぜんぜん?【余計なお世話だよ】…かもしれませんかね笑。
まっとう(真っ当)。意味は、まともなさま。まじめ。
すごく抽象的な形容詞でありますが、日本人なら誰もが知ってる言葉の一つ。自分自身が思う真っ当さ、他人が自分を思う真っ当さ、社会が自分を思う真っ当さ、それぞれ違いはあると思います。また人それぞれ、その真っ当さも違うのと同じことだと思います。つまり、その真っ当さというのは、自分で決めるものではなく、他人が決めることなんだと。僕が思うに、それは個性と同じことだと。自分の個性を自分で言う人は、心から信用できないと思うのは僕だけでしょうか。だから昔から、自分自身の口から自分の個性は言ったことがありませんし、いつも隣にいる人に代弁してもらったりしています笑。個性は他人が決めること。以前ここでも書いたと思います(「自分で決めれるものなど少ない」)。真っ当さも、そうだと思うと、毎日緊張しながら、仕事をしなくてはいけませんね。っていう私のこの考えに、【もっと肩の力抜いて】とか【つまらない生き方だね】とか言われてしまうかもしれませんが、それはそれで多様性のある個性で自分は納得いくものです。だから、自分の真っ当さなんて、自分ではわかりません。でも、僕自身、真っ当に生きていくことが目標です。
人を裏切らない、人を騙さない。無意識のなか、このような行為は発生していると思います。僕自身、もしかしたら、そういうことをしてしまっているのかもしれません。でも、そうされてしまった人は、絶対に気づいていますし、いつまでも覚えているものです。僕は今、『人』と書きましたが、それ以外にも、『仕事』もあるし、『生活』もあるし、『家族』もある。つくづく、人生っていうのは大変だなって思う。でもそれが人生なんだろう。でもこれからも、ずっとこれからも、すべてにおいて、真っ当に生きていきたいと思う。これが僕が想う、信念だったりするのかもしれない。さすがに信念は自分で決めたいと思う。死に物狂いで、自分の信念を突き通して生きていくことに、何ら恥じらうことはないはずです。
まっとうでいよう。
【ひとりごと】少し長くなりますが、これまで自分は無駄だと思うことも無駄とも思わず、必死に考えてきました。先日、とあることがありました。ことが起こる前、僕なりに時間を費やして考え、悩み、そして前向きになるように自分を奮い立たせました。でも、とあることがあってから、今思い返すと、それはすごく無駄な時間でした。本当にその時間を無駄に過ごしてしまったと、後悔しています。そして人を信じ過ぎる性格が仇となってしまったとも思いました。勝手に気楽にいきたいと思います。では。
【追記】追記は初めての経験です。お付き合いください。
個性やら、真っ当やら、いろいろ言っていますが、僕は肯定否定されることは厭わないと思っている側の人間かもしれません。時代時代によって、人は生活に対しても、会社に対しても、仕事に対しても、さらに人に対しても、そして自分に対しても、考え方は違って当たり前だと思います。僕は本でしか読んだことがないですけど、戦前・戦後でも、それらは大きく変わったとも聞きます。そして近年だと、バブル時代でもバブル崩壊後でも同じです。さらにここ5年・10年の間でも同じようなことがあると思います。齢30ちょいの自分が言うのはおかしな話ですが、昔よりも今の社会に生きる人たちの多くは、自己肯定してくれるものばかり探しているような感じがします。自己否定を避けているとも。「連戦連敗でも良いのでは?」と隣から肩をポンっと叩いてあげれる人はいますか?だからこそ、男性には真っ当で、女性には凛としてもらいたいと思っています。勝手ながら。