Feeds:
投稿
コメント

Archive for 2012年5月31日

今日は獣医師会の会合に出席していました。個人的には非常に勉強になったと思っています。その獣医師会に向かう直前、つまり病院を出る直前にとある患者さんからお電話頂きました。その患者さんは、糖尿病のニャンコを飼われている方で、うちの患者さんでもあるのですが、基本僕は診ていません。この話を進めていく前に、今僕が診ている糖尿病の動物はワンコ1頭にニャンコ1頭のみです。当院が診ている全体数のうちのごく僅かでしかないのです。ただ、他の先生が担当しているワンコやニャンコの治療方針にアドヴァイスはします。ですが基本は、担当の先生が診てくれています。ですが、血糖値のコントロール操作は、僕が群を抜いて断トツに上手いということは言及しておきます。専門家ですからね。

 

話を戻しましょう。外出する直前に掛かってきた電話に出ると、いきなり「先生、明日いる?」でした。僕は「はい、いますよ。」と応えると、その患者さんは「先生、診てくれない?お願い。」と。僕は「はい、かしこまりました。お待ちしています。」と。患者さんは「明日ご飯食べてからでいい?」と。僕は「はい、構いません。ですが・・・」と言い掛けたとき、患者さんが「了解してます。インスリンは打たずに行きます。」と仰られました。僕は「(少し照れながら)は、はい、よくご存知で。」と。患者さんは「だって前に先生に言われましたもん。コントロールするときは、そうしろって。」と。僕は「そうでしたっけ?先に言われちゃいましたけど。」と。患者さんは「言いましたって。食後高血糖を診たいからってね。」と。僕は「はい、その通りです。」と応えると、患者さんは「じゃあまた頼みますよ!」と言ってくれました。

 

上記で展開した会話を読むだけでは、僕と患者さんが交わしている内容は伝わらないかもしれません。さらに獣医師でも伝わらないかもしれません。ですが、この会話にはものすごい大事なことがたくさんあります。それは、一度しか関わったことがない患者さんが、僕が言ったことを覚えていてくれてた、ということです。これは正直、たまらん!です。そもそも僕は糖尿病の動物を飼われている患者さんと初めてお会いしたときに言うことことがあります。これは絶対言っています。

 

「僕といっぱいコミュニケーションしましょう!!」

 

以前書いたブログ「糖尿病を専門として治療し続けて思うこと」でも紹介しましたが、糖尿病治療っていうのは「家族会議」みたいなニュアンスを持ち併せています。また、「相手の家庭に土足で入っていくようなきめの細かいやり取りも、糖尿病治療には必要」と言いました。ですので、僕が一番大事にしているのは、「コミュニケーション」です。糖尿病の治療には、時間も掛かりますし、同時にお金も掛かります。そして僕は言いたいのは、専門家である我々が、時間が掛かることとお金が掛かることを気にしてはいけない、ということ。時間とお金、これを気にしだすと、人間は表情に絶対的に出ます。それが、飼い主さんに伝わることだけはしていけないと、僕は思います。それら難問をカバーしていけるのが、「飼い主さんとのコミュニケーション」なんだろうと、経験上、よく思うのです。「気にしない」と言ってしまうのは印象が悪くなるので、あえてフォローしますが、動物病院の経営的な諸諸問題にも関わることですから、獣医師と動物病院側との交渉調整など、ビジネスライクな観点も獣医師には必要な要素になってくるかと思われます。また治療に際しての予算もあるかと思います。その予算内でバシっと決めれるようにするのもやはり「コミュニケーション」がモノをいうと思うのです。

 

【ひとりごと】このひとりごとを気にしてみてくれるひとがいるらしい

Read Full Post »

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。